髪の憧れ 〜中編・2〜
その当時勤王の志士ゆうてな、勤王の志士分かるか?
近藤勇とか新撰組しってるやろ?
新撰組は徳川家についてるけど、勤王は天皇陛下についてる人や。
それを勤王の志士て言うてたんや。
その勤王の志士の髪がな、頭の上の高いとこで一つにくくってあるんや。
今で言うポニーテールみたいなやつや。
その髪形を作之助おじいちゃんがスミおばあちゃんにしはるんや。
「わしがくくったら三日は保つ」ゆうてな、もの凄い固くくくらはるんや。

それでたまに作之助おじいちゃんのお母さん、
スミおばあちゃんからしたらおばあちゃん。
ちょっとややこしい言い方やけど分かるやろ?
その人がたまに髪の毛結うてくれはるねん。
スミおばあちゃんを自分の前に座らせてな、髪の毛といてくれはるのはええんやけどちょっとでも動いたら怒らはんねん。
そんで、昔タバコ盆いうて四角い木の箱があって、そこにキセルが置いてあるんやな。
キセルて知らんか?
パイプみたいな雁首が付いてて、その雁首のとこにタバコ詰めて吸うんや。
それを吸いながら髪の毛結うてくれはんねん。
丁寧にしてくれはんのはいいねんけどビン付けゆうてな、
油の固まりを(お相撲さんが付けるもの)付けはるんや。
頭テカテカになるやん。
そんでピチーと結うてな、勤王の志士みたいにしはるねん。
そんで「ちょっとくたびれた、一服や」ゆうてタバコ吸いながらな、
そやけどスミおばあちゃんがちょっとでも動いたら怒らはるねん。
そないして結うてくれはったんや。
〜髪への憧れ 後編に続く〜
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近藤勇とか新撰組しってるやろ?
新撰組は徳川家についてるけど、勤王は天皇陛下についてる人や。
それを勤王の志士て言うてたんや。
その勤王の志士の髪がな、頭の上の高いとこで一つにくくってあるんや。
今で言うポニーテールみたいなやつや。
その髪形を作之助おじいちゃんがスミおばあちゃんにしはるんや。
「わしがくくったら三日は保つ」ゆうてな、もの凄い固くくくらはるんや。

それでたまに作之助おじいちゃんのお母さん、
スミおばあちゃんからしたらおばあちゃん。
ちょっとややこしい言い方やけど分かるやろ?
その人がたまに髪の毛結うてくれはるねん。
スミおばあちゃんを自分の前に座らせてな、髪の毛といてくれはるのはええんやけどちょっとでも動いたら怒らはんねん。
そんで、昔タバコ盆いうて四角い木の箱があって、そこにキセルが置いてあるんやな。
キセルて知らんか?
パイプみたいな雁首が付いてて、その雁首のとこにタバコ詰めて吸うんや。
それを吸いながら髪の毛結うてくれはんねん。
丁寧にしてくれはんのはいいねんけどビン付けゆうてな、
油の固まりを(お相撲さんが付けるもの)付けはるんや。
頭テカテカになるやん。
そんでピチーと結うてな、勤王の志士みたいにしはるねん。
そんで「ちょっとくたびれた、一服や」ゆうてタバコ吸いながらな、
そやけどスミおばあちゃんがちょっとでも動いたら怒らはるねん。
そないして結うてくれはったんや。
〜髪への憧れ 後編に続く〜

髪の憧れ 〜中編・1〜
ある日のことや。
作之助おじいちゃんが外へご飯食べに連れていってくれたんや。
するとそこに紳士がおってなぁ。
その時代、洋服着てたらみんな紳士言うてたんや。
その人がな、スミおばあちゃんの髪をなでて
「僕はこんな髪の毛の色が大好きですねん」て言わはったんや。
とにかく、目立つぐらい髪の毛が赤かったいうことやなぁ。

スミおばあちゃんが髪の色を気にしてたら、
初江おばあちゃんが「ネギ食べたら髪が黒くなる」て言わはってな。
スミおばあちゃんは小さい頃野菜が大嫌いで、とくにネギが嫌いやったんや。
そやけど、髪の毛が黒くなりたいばかりに頑張って食べたんや。
効果?そうやねぇ、ほとんど変わらへんかったように思うわ。
〜髪への憧れ 中編・2に続く〜
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作之助おじいちゃんが外へご飯食べに連れていってくれたんや。
するとそこに紳士がおってなぁ。
その時代、洋服着てたらみんな紳士言うてたんや。
その人がな、スミおばあちゃんの髪をなでて
「僕はこんな髪の毛の色が大好きですねん」て言わはったんや。
とにかく、目立つぐらい髪の毛が赤かったいうことやなぁ。

スミおばあちゃんが髪の色を気にしてたら、
初江おばあちゃんが「ネギ食べたら髪が黒くなる」て言わはってな。
スミおばあちゃんは小さい頃野菜が大嫌いで、とくにネギが嫌いやったんや。
そやけど、髪の毛が黒くなりたいばかりに頑張って食べたんや。
効果?そうやねぇ、ほとんど変わらへんかったように思うわ。
〜髪への憧れ 中編・2に続く〜

髪の憧れ 〜前編〜

昔は家にシュロボウキがあってな。
シュロボウキ知らんか?シュロの木ていうて、ヤシの木みたいな葉っぱがあるんや。
その幹を覆うように茶色い細いヒゲみたいなもんが付いてるんや。
それを取ってホウキこしらえはるねん。
シュロの木から取って作るさかい、シュロボウキて呼んでたんや。
昔のこっちゃさかい、掃除するいうたらホウキで掃くんや。
竹ホウキやら、それは各家にあったんやけどな。
そのシュロボウキが家の横手にぶら下げてあったんや。
スミおばあちゃんはな、髪の毛が凄く赤かったんや。
それがホンマに嫌やってなぁ。
シュロボウキのとこに行って、髪の毛と比べるんや。
そしたらシュロボウキのほうが黒いんや。毎日そうやって比べてたねぇ。
〜髪への憧れ 中編に続く〜
お弁当の冒険 〜中編〜
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